卵子凍結、28歳と39歳で費用が2〜4倍違うって知ってた?
「28歳、まだ早い? でも35歳になってからじゃ遅い?」
「30歳で凍結するのと35歳で凍結するの、費用ってどれくらい違うの?」
「40歳でも凍結する意味ってあるのかな」
SNS上の匿名の声を要約・意訳しています
卵子凍結を調べ始めると、「何歳までにやるべき?」という疑問がすぐに出てきます。 医学的な推奨年齢はもちろん大事ですが、この記事では「費用」の視点から年齢別の違いを整理します。 結論から言うと、年齢が若いほど「同じ結果を得るためにかかるお金」は少なくなります。
年齢で変わるのは「採れる卵子の数」
卵子凍結の費用が年齢で変わる最大の理由は、採れる卵子の数です。 年齢が上がると、1回の採卵で取れる個数が減る傾向にあります。
| 年齢 | 1回の採卵で取れる個数(目安) | 推奨凍結個数(目安) |
|---|---|---|
| 25〜29歳 | 10〜20個 | 10〜15個 |
| 30〜34歳 | 8〜15個 | 15〜20個 |
| 35〜37歳 | 5〜10個 | 20〜25個 |
| 38〜39歳 | 3〜8個 | 25〜30個 |
個人差が大きいため、あくまで一般的な目安です。 推奨凍結個数は、将来1人の子どもを持つために必要とされる個数の目安。 年齢が上がると卵子の質も変化するため、より多くの個数が推奨されます。
ポイントは「推奨個数は増えるのに、1回で取れる数は減る」ということです。 つまり、年齢が上がると採卵回数が増えやすくなります。
年齢別のコストシミュレーション
では実際にいくら違うのか。 「目標15個を凍結する」というケースで、年齢別のトータルコストを比較してみます。
| 凍結時の年齢 | 必要な採卵回数 | 初期費用の目安 | 保管料(5年) | トータル |
|---|---|---|---|---|
| 28歳 | 1回 | 30〜50万円 | 15万円 | 45〜65万円 |
| 32歳 | 1〜2回 | 30〜80万円 | 15万円 | 45〜95万円 |
| 36歳 | 2〜3回 | 60〜150万円 | 15万円 | 75〜165万円 |
| 39歳 | 3〜5回 | 90〜250万円 | 15万円 | 105〜265万円 |
採卵1回あたり30〜50万円、保管料3万円/年として概算。 実際の費用はクリニック・個人差・刺激方法により大きく異なります。
28歳と39歳を比べると、同じ15個の凍結で2〜4倍の差が出る可能性があります。 これが「早いほどコスパがいい」と言われる理由です。
年齢とお住まいを選ぶだけ。登録不要です。
でも「早ければいい」とも限らない
費用面だけ見ると早い方が有利ですが、そう単純ではありません。
保管期間が長くなる
25歳で凍結して38歳で使うなら、13年分の保管料がかかります。 保管料3万円/年なら39万円。採卵代より高くなる可能性もあります。
使わないまま終わる可能性
自然妊娠できた場合、凍結卵子を使うことなく保管料だけ払い続けることになります。 「お守り」としての価値をどう考えるかは人それぞれです。
ライフプランとのバランス
20代はキャリアや生活の変化が大きい時期。 「今すぐ凍結すべきか」は費用だけでなく、自分の人生設計と合わせて考えましょう。
費用対効果が高いのは「30代前半」
費用面を考えると、30〜34歳が最もバランスがいいと言えます。
- 1〜2回の採卵で十分な個数を確保しやすい
- 保管期間が長すぎない(5〜10年程度)
- 東京都の助成金(39歳まで)も使える
- ライフプランもある程度見えてくる時期
ただしこれはあくまで一般論で、個人の状況(AMHの値、卵巣の状態、パートナーの有無など)によって最適なタイミングは変わります。 まずは検査を受けて、自分の卵巣の状態を把握するのがスタートラインです。
40歳以上でも凍結する意味はある?
40歳以上での卵子凍結は、効率面では厳しくなります。 ただし、「やらなかった後悔」と「やった上での結果」は心理的な意味が全く違います。
費用面で注意すべきポイントは3つです。
- 採卵回数が増えるため、初期費用が高額になりやすい
- 東京都の助成金は39歳まで。40歳以上は対象外
- 凍結卵子の妊娠率は凍結時の年齢に依存するため、費用対効果の検討が必要
40歳以上で検討する場合は、まず医師に相談してAMH検査を受け、凍結の現実的な見通しを確認してから費用の計画を立てることをおすすめします。
自分の年齢と条件で計算してみる
年齢や住んでいる地域によって、使える助成金も変わります。 にんかつのミカタの卵子凍結シミュレーターでは、あなたの条件に合わせたトータルコストを計算できます。
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出典・参考情報
- 日本産科婦人科学会(卵子凍結に関するガイドライン)
- 採卵個数・推奨凍結個数は複数の学術論文およびクリニック公開データに基づく一般的な目安です
- 費用データは複数クリニックの公開料金表(2025〜2026年)をもとにした概算です
免責事項
本記事の金額・個数はすべて概算です。実際の費用と結果は個人差・医療機関により異なります。 治療に関する判断は主治医にご相談ください。
管理人
にんかつのミカタ 編集部
不妊治療中の当事者として、自身の経験をもとに費用・制度情報を発信しています。すべての記事は公的データに基づいています。