不妊治療の費用記録、確定申告にも使えるつけ方
「領収書がたまる一方で、結局トータルいくら使ったかわからない」
「確定申告のときに慌てて領収書探すのつらい。最初から整理しておけばよかった」
SNS上の匿名の声を要約・意訳しています
不妊治療の費用は、保険適用分、先進医療費、自費の薬代、交通費など、支払い先も項目もバラバラです。 何にいくら使ったのかを把握するには、治療開始時から記録をつけておくのが一番確実です。 この記事では、確定申告の医療費控除にもそのまま使える記録方法を紹介します。
なぜ記録が必要なのか
不妊治療の費用を記録しておくメリットは3つあります。
1. 治療費の総額を把握できる(家計の見通しが立つ)
2. 確定申告の医療費控除にそのまま使える
3. 助成金の申請時に必要な金額がすぐわかる
特に医療費控除では、年間の医療費が10万円を超えた分が所得控除の対象になります。 不妊治療を受けている方はほぼ確実に10万円を超えるため、記録しておけば還付を受けられます。
記録する4つの項目
費用を以下の4カテゴリに分けて記録すると、あとから整理しやすくなります。
| カテゴリ | 具体例 | 医療費控除 |
|---|---|---|
| 保険適用分 | 採卵、移植、ホルモン検査など | 対象 |
| 先進医療費 | タイムラプス、ERA検査など | 対象 |
| 自費薬・自費検査 | サプリ処方、自費の血液検査など | 処方薬は対象 |
| 交通費 | 通院の電車・バス代 | 公共交通機関は対象 |
サプリメント(市販品)は医療費控除の対象外です。処方薬は対象になります。 交通費はタクシー代は原則対象外ですが、公共交通機関が使えない場合は認められることがあります。
治療ステージとお住まいを選ぶだけ。登録不要です。
記録のつけ方
特別なアプリは不要です。 スプレッドシートや表計算ソフトで、以下の列を作って通院のたびに記入するだけで十分です。
| 日付 | 医療機関名 | 内容 | カテゴリ | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| 2/5 | ○○クリニック | ホルモン検査 | 保険 | 3,200 |
| 2/5 | ○○クリニック | タイムラプス | 先進医療 | 30,000 |
| 2/5 | - | 電車代(往復) | 交通費 | 640 |
領収書の管理方法
領収書は確定申告で提出を求められることがあります(5年間の保管義務)。 以下の方法で管理するのがおすすめです。
月ごとに封筒やクリアファイルに分けて保管する
スマホで写真を撮っておくとバックアップになる
先進医療分と保険分が別々に記載されている領収書は特に重要
交通費は領収書がなくても、日付・経路・金額のメモで対応可能
確定申告にそのまま使うには
医療費控除の申告には「医療費の明細書」が必要です。 上記のフォーマットで記録をつけていれば、そのまま明細書に転記できます。
医療費控除の詳しい計算方法や還付額の目安については、医療費控除の記事で解説しています。
助成金申請にも役立つ
自治体の助成金を申請する際にも、先進医療費の金額が必要になります。 記録をつけておけば、申請時に改めて領収書を探す手間がなくなります。
助成金の申請方法については、助成金申請ガイドの記事をご覧ください。 費用全体の見通しを知りたい方は、費用の全体像をまとめた記事を参考にしてください。 治療費以外にかかるサプリ代については、葉酸サプリの費用比較の記事で整理しています。
出典・参考情報
- 国税庁「医療費を支払ったとき(医療費控除)」
- 医療費控除の対象範囲は国税庁の公開情報に基づいています
免責事項
本記事は費用記録の一例を紹介するものであり、すべてのケースに当てはまるわけではありません。 医療費控除の詳細は税務署や税理士にご相談ください。
管理人
にんかつのミカタ 編集部
不妊治療中の当事者として、自身の経験をもとに費用・制度情報を発信しています。すべての記事は公的データに基づいています。